raihana_archive
ライハナアーカイブ
2014/7/22 長編
1 世界が終わる日が来たのだな、とぼんやりと草子は思った。 それは水のように自然に草子の頭の中に染み込んだ。今日終わるのだ。全てが。 草...
2014/7/18 長編
前編 長い長い坂道を歩いていた。 あたしは、長い夏休みを利用して、大叔母の住む田舎にある廃校を尋ねようとしている。「暑中見舞い...
2014/7/16 短編
「児玉さん、お疲れ様です」 都は明るく声をかけた。 「お疲れ様」 児玉は、軽く頭を下げた。 都は今年で二十歳、児玉は今年で三十四になる。小娘...